◆陰陽五行(いんようごぎょう)◆
古代中国の易学から発達した『陰陽説』と『五行説』が一体化した思想。陰陽説とは、森羅万象を『陰』と『陽』の相反する二つの性質で表すもので、全ての状態、現象はこの二つの結合、消長、分離によって発生、変化、消滅するという考え方。
また五行説とは、万物を『木』『火』『土』『金』『水』の5つの性質で分類する概念で、そのどちらもが世界のありようを観測、分析し支配するための術となり得る。
◆鬼(おに)◆
頭に角を持つ、想像上の怪物。または死者の霊魂や怨霊を指す。
各地の伝承に残るように、生粋の怪物というよりは、人が恨みの念などにより変化したものが多い。一般に、人間を遥かに凌ぐ怪力を持つとされ、稀に神通力を備えた『鬼神』と呼ばれるものも存在する。
現在でもその正体を隠して社会に紛れ、ひっそりと暮らしている者が居るという。
◆陰陽師(おんみょうじ)◆
中国から伝わった陰陽五行説に基づき、天文、暦数、卜筮などから占術、呪術を行う者。またはその官職。10世紀に現れた阿倍清明が特に有名。
式神と呼ばれる霊的存在を使役し、様々な奇跡や、あるいは呪詛を行う。
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